震災後、東北視察とワークショップ

実施日
2012年11月16日(金)‐11月18日(日)

会場
南三陸町他、東北

アーティスト
赤摩 千穂、四宮 優、佐々木 悠介、RGB Laboratory(翁 拓史 、富島 修司)、山田 啓貴


 東日本大震災とそれに続く津波による福島第一原発の事故は日本中を震撼させた大災害でした。私達はゲーテ・インスティチュートで得た利益を被災者の為に使いたいと思いました。NPO法人ピース・ウィンズにお願いして、彼らの活動に参加させて貰いました。

 参加者で既に瓦礫撤去に行った人はわずかでした。皆、ニュースでは見たシーンを直に見ると、その凄まじさは違いました。この全てを失った人達、特に老齢の仮設住宅に住む人達の中には家族を失った方もいました。そんな中で子供達は明るく前向きで、活発でした。私達は仮設に住む子供達やお年寄りにワークショップを開きました。

 作家達はそれぞれが工夫を凝らして和紙作り、色とりどりの紙粘土細工、Tシャツにイラストをシルクスクリーン印刷する等、いろいろ考えてくれました。今も写真を見ると子供達が作った作品に励まされます。海に近い所で生活している子供達が作る作品はタコ、イカ、魚と海のものが多く、皆どれも生き生きしていました。彼らは海によって大災害を被っても、海は日々の生活の一部なのだろう…と思いました。しかし、現地の貝を使った作品を作る際に、海のもの(貝など)を見たくないと目を背ける子もいたそうです。仮設住宅近くの集会所ではお年寄りと一緒にTシャツを作り喜んで頂きました。あの広大な何も残っていない瓦礫だらけの被災地…そこから又、新たな生活が始まっていました。

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