DANDANS at No Man’s Land

会期
2010121日(木)‐131日(日)

会場
在日フランス大使館(港区南麻布、東京)

キュレーター
篠原 誠司

アーティスト
江口 暢彌、藤井 志帆、太湯 雅晴、蓮実 真理子、伊佐治 雄悟、石黒 芙美代、石元 靖大、 加藤 広士、北川 純、小林 雅子、駒井 翔平、黒沼 真由美、沓名 美和、前田 真治、松元 久子、盛田 文吾、武藤 亜希子、中田 ナオト、中澤 小智子、野口 二朗、野口 一将、大垣 美穂子、小原 愛、岡林 まゆみ、小笹 彰子、RGB Laboratory(翁 拓史 、富島 修司)、佐藤 雅晴、佐藤 百合子、嶋田 喜昭、高畠 依子、藤堂 良門、土屋 紳一、梅木 隆、海野 良太、山田 啓貴


 椿山荘の展示を見に来たフランス大使館文化部のケルマシュターさんから、フランス大使館が近いうちに取り壊される事になり、その前に大使館と事務所棟を使って、No Man’s Landと言う展覧会を催すので、その展示に参加しないか、とお誘いを頂戴しました。

 我々は3階建ての事務所棟全てを使って良いという事でしたが、全てを団DANSで使うには大きすぎるスペースだと思った私は、三階を吉祥寺でOn Goingというユニークなギャラリーをしている若手の小川さんに受け持って貰う事にしました。

 団DANS36名が参加し、キュレーションは篠原誠司さんが担当して下さいました。事務所棟は小さい部屋が幾つもあり、大きな数部屋を除いて、大体一部屋を一人で展示しました。それまでの団DANSの展示と違い、小さいながらも自分一人の空間を持つのは作家達にとって良い経験になったことと思います。

 No Man’s Landの展覧会では、フランス大使館本館にも有名な作家達が展示して、通常は入れない大使館内に入れると言うこともあって、毎日入場者が長蛇の行列を作りました。

 フランス人の事の運び方は何でもきちんと計画を立てて実行に移す日本人とは違いますから、より良いと思われる案が出ると話が変わることもあります。相手のペースに合わす順応性は必要ですが、どうしても無理な所はしっかり理論的に説明し交渉しないとなりません。場所を貸して貰っていることも有り、大使館側とは英語で交渉するので言葉の不自由さもあり、リーダーを担当した作家の太湯君は大変苦労していました。こうした経験は彼らが海外に出た時にきっと役立つ経験になるだろうと思いました。

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